アトリエ風景

絵画教室のアトリエに入ったら油絵が壁に掛けられ、その絵を見ながら先生が感想を述べていた。女性が本を手にしてすわっている絵。40号くらいかな。描いて来たのは60代の男性。
先生の指摘を聞きながら、自分でも同じように感じる事もあり、うれしくなる。
今日はアトリエに先生も含め5人。若い女性のMさんと私は新しい紙袋のモチーフでデッサン。男性は展覧会の出品をするらしくアドバイスしていただきながら絵の修正。もう1人の女性は県展出品予定の作品にかかっている。
先生が飼っている3頭の犬がアトリエをちょこまか、のっそり動き回る。
床に寝そべって寝てしまっている老犬ゴールデンリトルリバーの鼻の頭を黒いダックスフントがなめまわしている。
紙袋のデッサンを中断し、自分は犬のスケッチをはじめる。
先生が筆を持ち油絵を修正し始める。私の関心はそちらへ移る。
お茶タイムに先生の画集に目が止まり、見せていただく。初めて聞く画家。ページをめくってみると面白い。スケッチブックの端に名前をメモってきた「フンベルト ヴァッサー」その画家に関して先生の話を聞く。
昼になり女性が帰った後、「どちらからおいでですか?」と男性に聞く。下仁田からだそうだ。横浜から7年前に来てログハウスで野菜作りをしながら暮らしている、という。おもしろそう、そのうちおじゃまさせていただこうと考えている。
鉛筆デッサンの本を3冊購入して参考にして自宅でも描くようになった。
教室においては描いてる時間より、やはり環境が楽しい。