原田泰治さん

coffia2008-12-19

朝日新聞の日曜版に連載されていたのを思い出す。確か滝平二郎さんの切り絵からバトンタッチされたと思う。谷内六郎さんの世界共通するものを感じたがインパクトはそれほど感じなかった。
今朝NHKの「この人にときめき」は原田泰治さんだった。山下清さんや谷内六郎さんのように空想からイメージをふくらませて描いているのだろう、と思っていたがまったく違った。
日本各地に足を運び、車椅子で風景を様々な角度から見つめ、題材が決まったら素材もカメラに収め、さらに土地の人とふれあい話を聞き出す。
幼少の頃小児麻痺にかかり足が不自由になり、父親が山の上の土地を開拓し生活をしている環境で、広い風景を見渡すような鳥の目が養われ、足が不自由で歩けず野を四つん這いで這って、虫の目が養われたとお話になられました。
画家になり、最初銀座で個展を開いたが評判は芳しくなかったが、父親は「マンネリもずっと続ければ個性になる」と励ましてくれたそうである。妻のはるちゃんは「あなたはいずれ爆発する」と夫の絵を信じてたそうである。
ほほえましいのは、妻であるはるちゃんは高校時代モテモテで、原田さんはといえばコンプレクスを抱えていて、自分を相手になんかしてくれるはずがないから、そんなモテモテの彼女をあまり好きではなかった、という。